未経験からインフラエンジニアになる方、もしくはこれからなろうとしている方は「資格は取ったほうがいいのか?」という疑問がついて回っているかもしれません。
「未経験スタートの20代」という若手を前提で考えるならば、「資格を取れば得する場合があるっちゃある」と言えます。
ただ、本記事で最終的に言いたいことは「資格の学習よりもっと実践的な学習をした方がいい」という方向になります
僕自身の実体験として、インフラエンジニアに成りたての頃に資格をとって得をしたと感じることを書いていくので参考にしてみてください。
僕が未経験からエンジニアとして就職して2年以内に取得した資格は以下です。
- CCNA, CCNP
- LPICレベル1, レベル2
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- 情報セキュリティスペシャリスト
目次
未経験スタートのインフラエンジニアが資格を取るメリット実例
資格手当で給料が大幅アップした
僕のいた会社では、資格取得によって一定額の手当が毎月の給料に上乗せされるという制度がありました。
たとえば、CCNPを取得すると月2万円、LPICレベル1は5000円など。
入社した直後にこの制度を知り、僕はお金目当てで該当する資格をひたすら取りまくりました。結果、毎月7万円ほどの資格手当が支給され、ぼくのお財布はホックホク。
資格取得しただけで年収を84万円も上げることができた、という体験があります。
めっちゃくちゃオイシかったですよ。2,3年くらいの先輩なら年収ブチ抜けるレベル。
しかも、入社して日が浅いうちに資格を取ると社内評価も上がって「見込みのあるやつがいる」扱いをされるので、一石二鳥ですね。
正直、資格手当という制度が会社になかったら僕は資格を取らなかった、と断言できます。
転職で有利だった
転職の応募に必要な職務経歴書には「保有資格」を書く欄があります。
ここが複数行埋まるようになると、運用監視などの下流工程から設計構築の上流工程へのキャリアアップ転職の際にとても印象を良く持ってもらうことができます。
未経験ゾーンへの転職は「やる気」が重視される傾向が強いので、そのやる気を資格取得で示すわけです。
ただし、注意点が2つ。
まず1つ目は、資格が大きな効果を持つのは20代の若い時に転職するときに限る、ということ。
年齢が上がるにつれ保有資格は重視されなくなり、実際に何ができるのか今まで何をやってきたかが重要になるためです。必然的に、年を重ねる=実務経験を積んでいると期待されるので。
そして2つ目は、「資格以外に実際に何か作りながら学習はしていますか?」という質問に答えられないこと。
結局は、資格の学習 < 実務を意識した学習 という認識はどこも共通で、資格を頑張るよりも自宅でネットワークやサーバを構築しながら学習する方が高い評価をしてもらえます。
自宅で実践的な学習をするための教材例:
AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得
先輩/上司に「なんかこいつ頑張るやつだな」と評価してもらえた
資格を取得すると、ある一定の「やる気・努力の証」として見てもらえることがあります。
成り立てほやほやの新人であればあるほど効果的だったりします。新人とはいえみんながみんなやる気がみなぎっているわけではありませんから。
努力しているやつだと思われると具体的にどういうことが起きるかというのは一概に言うのは難しいのですが、少なくとも悪いようにはなりません。
例えば先輩に気に入られて奢ってもらえる回数が増えたり。
例えば直属の上司に気に入られて他部署の役職の人からも褒められたり、小さな会社だと「なんか優秀そうなやつが入ってきた」と名前を噂されて良い気分になれたり。
例えば昇給査定のポイントとしてカウントしてくれるなんていう可能性もあります。
また、「〇〇の資格持ってたよね?ちょっと手伝って」といったことから新しいキャリアの道が見えたりすることがあるかもしれません。
ただし、ここでも注意点があります。
「資格なんて必要ない」と考える人もいて、そういう方が上司だと資格の勉強ばかりすると逆効果の場合もあるのでその辺りは見極めてくださいね。
まとめ
資格手当・転職・上司からの評価。
この3点が実際に僕自身が体感した資格取得のメリットでした。
あれ?技術力が身について仕事がはかどるようになる、ってメリットが抜けてない?と思った方はいるでしょうか。
残念ながら、資格を取るだけでいきなり実務に活かせるような技術力は身につきません。
なので、僕自身資格を多く取ったからこそ「資格を取るならもっと実践的なことやれ」と考える派です。
その辺りは以下の記事を参考にしてみてください。